新入社員に聞かせる日本昔ばなし


四月になって、会社に新入社員がやってくる。
リモート入社式なんていうのも多いだろう。彼らの新人生活に幸あれ、と思いつつ、ふと昔話を書いてみようと思った。

 

僕が大学を卒業して、社会人になったのは昭和60年、1985年4月のことだ。
その4月1日に、電電公社がNTTと名前を変えた。未来を作るINSというサービスが宣伝されていたかな。
初任給は139000円だった。大企業でもそんなものだった。
これじゃあ生活できない、と思うが、そのかわりに会社の寮があった。
男ばかりの寮。
同期は200人、ぜんぶ男だったから。
当時この会社では「総合職」「一般職」というわけかたがされていて、女性は四年生大学卒業でも一般職だった。一部の商社は一般職、というのがこの会社の総合職にあたるようだったがそれはおいておいて。
総合職というのは転居をともなう転勤があるもの。一般職は補助業務が主だが転勤がない。そして制服を着ることになっている。

この年から女性の四年生大学卒業を採用するようになったんだが、会社側もまだどうしていいか手探りだった。

一般職の女性は補助、というわけで、いわゆるお茶くみとコピー取り、その他一般事務。ちなみに、僕の職場では僕にお茶が出たことはないが、課長さんとかには出されていた。仕事の一つとして、灰皿洗いがあった。

皆の机や会議室にある灰皿を洗っておくことは重要だった。ちなみに、うちの職場ではなかったが、上司が怒ると灰皿が飛んでくる、なんて話もあった。

電話はあったけど、パソコンも携帯電話もなかった。だから、基本的に書類は手書き。記録を残すものや役員に報告するなどの特別な資料については、ワープロのオペレーターさんがいた。

ちなみに、ワープロというのはワードプロセッサーのことだ。富士通、シャープその他いろいろな会社が、互換性のないワープロを出していた。ワープロのお姉さんが帰ったあとで書類をやらなければならない場合、つたない技術で何とか書類を作る人もいた。

僕の職場はたまたま海外との連絡のある部署だった。
当時、国際電話はとても高かった。20秒で100円とか。 電話は001を最初につけて掛けるのだが、002とやると、電話を切ったあとで、コールバックが来て、「ただいまの国際電話は3分20秒で2100円でした。」などという通知があった。

メールはないので、通信は基本的にFAXだった。あとは、テレックスというのもあった。これは、英文の電報みたいなものだった。

文面を、英文ワープロのWANGというもののオペレーターのお姉さんに作ってもらい、OCRの紙に特別な活字で印刷して通信した。
当時の名刺には、電話番号とFax番号以外に、TELEXの番号も載っていたのだ。

昼休みになると、職場に生命保険のおばちゃんたちがやってくる。〇〇生命◇◇営業所のの●●、という名前入りのアメをもってきて皆に配っている。

基本的にターゲットは新人とか新婚とか転勤したての人たちのようだ。星占いを作る、といって名前と生年月日を聞き出し、2-3日したら結果を持ってくる。そのあと、生保のプランも持ってくるのだ。

個人情報のどうたら、なんて観念はなかったし企業秘密といいつつ保険のおばちゃんは治外法権っぽい感じだった。ちなみに。昼休みに限らず、ヤクルトおばちゃんも回ってきていた。
僕はおばちゃんに会うとジョアを頼んでいた。大変だろうな~と思っていたから。実際は彼女はトップセールスで年収うもすごかったらしいのだが。

保険のおばちゃんは、アメ以外にも、腕時計に付ける金属板のカレンダー(わかるかな?)とか、金髪の姉ちゃんの水着のカレンダーなんかを持ってきてくれる。課長や部長の机にも飾ってあった。 当時はセクハラ、なんて言葉は無かったし。

入社早々、会社の先輩に言われた。「課長の言うことのなかで、保険をどこに、というのは聞かないでいいから。」と。 いろんな保険会社のおばちゃんから勧誘を受けたし、課長さんからもどこへ入れ、と言われたが結局自分で決めて入った。

だが、新入社員で自分のために生命保険に入るというのはいまいちぴんときてはいなかった。何となく、入るもんだ、という雰囲気に流されたわけだ。
こんなものも、給料から引かれていく。

当時、僕のいた会社には「被服融資」というのがあった。たしか8万円とか10万円くらいは、服を買うという名目で会社からお金を借りることができた。

多くの先輩が、これでカネを借りて飲み代にしていた。
週末は寮で麻雀をしていた。超インフレルールで、新人は先輩にカモられる。現金払いなら7掛けでよくて、給料日払いなら全額。 実際給料日は借金を返す日だった。払いきれない分はボーナスで清算した。

当時はセクハラなんて単語はなかった。上司が女性の部下のスリーサイズの話をするなど、日常茶飯事だった。 一泊で近所の温泉に社内旅行に行くとなると、どんちゃん騒ぎ。新人は芸をさせられる。女性は浴衣でお酌をする。
今回来た女性全員の胸を触ったぞ、と当時の役員が豪語していたのを思い出す。これ、実話なんだよなあ。

一般職は普段は制服を着ている。高卒や短大卒だけでなく、四大卒も。(四大、などといっても今の人はピンとこないだろう。短大に対応する、女性の四年生大学という単語だ。)
東大卒の女性でも当然制服を着ていた。 ちなみに、当時日本銀行に行った東大卒の女性も制服を着ていた。
当時の価値観としては、女性は短大を出て大企業に入社して結婚相手を見つけて寿退社する、というのが黄金パターンだった。社内結婚も多かった。女性のほうが優秀だったりするので、「どうせなら男が会社をやめればいいのに」という嘆きとも揶揄ともつかないコメントが、よく社内結婚のニュースとともに流れたものだった。また、結婚式の披露宴で、いきなり仕事の会議を始めるおじさんたちもいた。(数年のちに、一般職から総合職への転換制度、それから女性の総合職入社もできた。)


ついでに、お見合いもまだ結構あった。上司の娘、というのもないではないが、むしろ取引先のお嬢さんとか、取引先の親戚のお嬢さんとお見合い、なんて話は結構聞いた。
社内結婚も多く、社宅のつきあいでのヒエラルキーは奥さんの入社年次で決まるなんて話もあった。

会社が終わると上司から飲みに誘われる。断れない。飲み会でもお説教というか人生の先輩からのありがたいお話を伺ったり、単純にちょっと上の先輩のストレスのはけ口になったりした。 酔って人を殴る先輩なんかもいたし。

飲み会は一気飲みのコールがかかっていた。先輩からは「俺の酒が飲めないのか!」と言われ、飲まされる。酔って女の子に触りまくる先輩もいたりする。女の子、という言い方そのものが良くないな。後輩女子社員、というべきだろう。

二次会でカラオケに行くと、女の子(まだ言ってる)とデュエットする。部長さんとか役員さんが、女の子の肩や腰にに手を回して歌ったりする。

携帯電話なんかないので、待ち合わせをきっちりしないと会えない。駅の逆側で待っていて会えない、なんて話もよくあった。
女の子に電話しても親が出て、つないでくれないなんていう話もよくあった。
電話で彼女の母親に愛を告白しました、なんて歌のフレーズもあったくらいだ。


ほかにもまだまだ昔話はあるけど、ここに書いているのは全部実話だ。

今の新入社員には、信じられないような話も多いかもしれない。

彼ら(および彼女ら)が今の僕の年齢になるころには、彼らの今の状況も、その時の新人(だいたい、そんな一括採用制度はなくなっていそうだけど)には信じてもらえないような昔話になるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

ミュージカル A Class Act (日本語版) 3/24/2018

A CLASS ACT|ロジャース&ハマースタイン社作品リスト|東宝ミュージック:オフィシャルサイト

東京芸術劇場で2018/3/24マチネを見てきました。



A Class Act 日本語版を見てきた。2002年のブロードウェイ版の東京公演以来、ひさびさだ。
短期の公演だが、私が見た回はほぼ満席。これは素晴らしいことだと思う。
内容もよかった。スクリプトだけでなく役者さんたちや演出も。少人数だが生オケでやったのも素晴らしい。

本邦初演、とあった。日本語では初めての公演だそうだ。
2002年のブロードウェイ版のACTシアターでの公演の入りはよくなかった。
ミュージカルを好きな人でないと、あえて行く気になりにくい作品ではある。
それを翻訳公演。かなりの苦労があったことだろう。

コーラス・ライン(英語では A Chorus Lineとしてアルファベットで最初に出てくるようにしている。これって実は結構重要で、たとえばNY Timesのブロードウェイ欄での囲み紹介で(タイトルと場所と連絡先しか書いてない)左上トップに来るわけだ。)の作詞家であるエド・クレバン(ちなみにブロードウェイ版ではエド・クリーバンと発音していた。そちらが実際らしい。ここでは日本語版に従う)の物語だ。
(以下ネタバレです。)

ストーリーは友人たちによるエドの回想シーンから始まる。彼の追悼式で、人々が彼のことについて語り、それから彼の作曲した曲を小学生が演奏するシーン。幽霊のエドは皆に語り掛け、指揮をする…。

ミュージカルの作詞作曲をしていたエドはなかなか売れない。(一時期は精神病院にも入っていた。)ワークショップの知人たちは皆ほめるが、世に認められない。そんな苦悩が描かれる。性格にはかなり問題があったことは確かなんだろう。偏執的な感じがすごくする。

そして A Chorus Line の「作詞家としてのエド・クレバン」が世に出る。そのときには、作詞をやれば次回は彼の作詞作曲の「ギャラリー」を公演してもらえるはずだった。
コーラスライントニー賞(ミュージカルの最高峰の賞)を獲得。彼はその時は幸せだっただろう。

だがそこからまた苦悩が始まる。

「ギャラリー」の話は流れる。そして、コーラスラインの作詞家としてのエドは求められるが、作曲家としてはあまり求められなかった。
また、彼が作詞作曲した作品は売れなかった。ブロードウェイのリアリティは厳しい。売れなければ容赦なく打ち切られる。
エドは苦悩の末に世を去ってしまう。

そして回想シーンに戻る。
人々は彼を惜しむ。
この作品自体、彼の死を惜しんだプロデューサーが作り上げたものなのだ。


この作品は、正直なところ翻訳公演が難しいものだと思う。
コーラスラインの曲を作るシーンでも、作詞と作曲を話しながら行っているが、本来なら英語で韻を踏んだりするところだ。
そこは日本語では表現しきれない。
また、いろいろな業界関係者の名前や、アーティストの名前も出てくる。ニール・サイモンアンドリュー・ロイド・ウェバーからパーシーフェイス(!)まで。
ワークショップ、オフブロードウェイ、ブロードウェイの関係も業界を知らないとピンと来ないかもしれない。また、描かれてはいないが、音楽レーベルの力が当時は非常に強かったことも影響しているだろうし、エクイティ(ユニオン)の存在が影響したかもしれない。

その辺の困難を何とかクリアしてこの上演にこぎつけた関係者の皆さんには感謝しかない。

なお、この作品はコーラスラインと同じで、 A Class Act となっているのでアルファベットの順番ではほぼトップに来る。

ちなみに第一幕で「あなたの曲には品がある」というセリフがある。このときの使われた英単語は Class だ。
品がある作品。だから A Class Act なのだ。
翻訳でタイトルとの関係が伝わりにくいのは、ちょっと残念でもある。


と、ひさびさの舞台好きのたわごとでした。

紹介してくれた永田さん、ありがとうございました。

Software meets Hardware

今日は
[http://9b43ba483b87eddda71797ef09.doorkeeper.jp/events/16402?utm_campaign=event_16402_12390&utm_medium=email&utm_source=registered_message:title=【Software meets Hardware #01】井口 尊仁氏(DOKI DOKI CEO)・他3名のIoTスペシャリストがIoTを語る!
]
に行ってきた。
中には知った顔もところどころ居た。(あ、GClue佐々木さんに挨拶できなかった。3年くらい前のBBQ以来逢ったことないのに。)

GClue佐々木さんによる概観説明ののち、SwitchScience 金本さんによりIOT関係のプラットフォーム紹介。プレゼン資料はこちら

そして直前にスポンサーになったコネクトフリーのクリスとDokiDoki井口さんのかけあい漫談、じゃなかったそれぞれのプレゼン。

それからFireside Talk となった。
いきなり議論が紛糾しかけるが、結局のところはなんとか落ち着いた。

結局、ユーザー視点で考えるべきなのか、プロダクトで何が可能になるのかを考えるのか、というのは相対的でしかない。
両方必要だから。
IOTの場合に限らない。もちろんドラえもんのように「こんなこといいな、できたらいいな」の世界はあるのだが、何ができるか、がわからなければ本物のニーズすらわからない。結局プロダクトアウトか、マーケットインかということでしかない。

その意味、IntelのEdisonのように "What will you make?" という問いかけをするのは一つのあり方だということになる。

日常の不便など山ほどあるし願望もたくさんある。どれもがすぐに解決できるものではない。IOTであろうが石器であろうが同じ話だろう。
「こういうことをできるモノがある。使い道ないか?」と聞かれるとクリエイティブな回答がでてくるものだ。
小学生にピンポン球を与えると意外な遊び方をする。それと結局は同じということになる。

その後MESHとEDISONのデモ、そしてハッカソンで優勝したチームのプレゼンがあった。最後のやつは先日TVで見たものだろう。林さんとかが審査員やっていたもの。

MESHは面白い。Intuitiveにいろいろなことができる。NTTで作られたViscuitとも通じるものがあるな。

ちなみに、井口さんのプレゼンの最後にHypercardが出てきた。
これをわかるのは数少ないかな、と思ったが、アスキー総研の遠藤さんとか当然わかっている。知識ではなくて、年代の問題、ということだろう。
たとえば、いまの若いApple UserにFont/DA Moverと言っても知る人はほとんどいないだろうし。

話がそれた。

結局IOTってなんだ、と言われると人によって定義も違うわけだが、モノがネットにつながる、という点では当然一致する。
それを使って何をするか、何ができるか、というのは「技術的にこんなことができるようになったよ。何か使い道ある?」と技術を世に問うていくことが最重要ということだと思う。
UXだUIが大事だとかいっても、結局「何をしたい」なんてのは具体性が出てきて初めてわかるものでもある。Jobsはアンケートなど糞食らえ、俺がCoolを思うものをお前らに使わせてやるんだ、というスタンスだったわけだがそれでも多くのプロダクトが大成功しているわけだし。

というわけで、センサーなり何なりをそこら辺のモノにつけたらどんないいことがあるか、というのは頭の体操として考えてみるのもよかろう。

スーツケースにつけたらどこにあるかを(空の上でなければ)探せる、とか、犬の首輪につけて健康状態と居場所をチェックするとか、パートナーにつけて健康状態と居場所をチェックし不審な行動があればアラートを出すようにするとか(絶対イヤだが)。

技術の進歩が必ずしも明るい未来をもたらさないかもしれない、ということかもなあ。
1984 Big Brotherの世界。実はパートナーがBig Brotherだった、なんて冗談にもならない。(まあiPhoneを探す機能iCloud ですでに阿鼻叫喚の事例はいくらでも出てきているのだが。)


それはさておき、主催の皆様、出席者の皆様、スポンサーのConnectFree様、場所提供のGumi様その他関係者のかたがた、ありがとうございました。

三木谷浩史の守護霊との対談

幸福の科学出版から出ているこの本は、もちろん三木谷浩史氏に直接インタビューしたものではない。彼の『守護霊』にしたものだ。
表紙には三木谷氏の写真が出ているのだが。

というわけで、いろいろおもしろい内容なので、紹介しよう。

まず最初の38ページまでは、なぜか大川総裁(こう書くと、なんだか大川興業みたいだな)が商社に勤務していた時の回想などが出てくる。また、前妻(離婚している。いろいろな記事が週刊誌に出たが。)が、楽天で買い物ばかりして無駄使いし、勉強しなくなった、というくだりも出てくる。

そして、守護霊を呼び出すと、約10秒間の後に出てきた。

(引用)
三木谷浩史守護霊「(守護霊インタビューを)去年から頼んでるんっですけど、幸福の科学は遅いですよね。楽天はその日のうちに決めて、翌日には、もう発送しなければいけない。いくら何でも遅すぎます」(ここまで)

そうですか。三木谷さんからお願いしていたんですね。

(引用)「幸福の科学と仲良くしておけば、うちの売り上げが確実に増えますからね」(ここまで)

三木谷さんともあろう人が、売り上げなんて単語を使うんですか。大好きな「流通」という単語を使わない理由はなんでしょうね。楽天のこだわりは、あくまで「流通総額」と「昨対」なんですけど。
同じような表現は何度か出てきます。
(引用)「おたく様が信者を集めてくれれば、私のほうは、その信者にインターネットで商品を売り込めますからね。」(ここまで)
とか。 楽天の顧客はあくまで店舗さんですよね。そのエンパワーメントに関してなぜ言及がないのでしょうか。

(引用)「ホリエモンさんのほうは、どちらかといえば、メカのほうに強い人だったと思うんですよ。」(ここまで)
三木谷さんともあろう人が、「ホリエモンさん」ですか。そんな呼び方するんですか。何度も出てきますけど。

(引用)「それから、今の「フェイスブック」の彼…」(宇田)ザッカーバーグです。(三木谷)ザッカーバーグで。彼もそう。(ここまで)

三木谷さんともあろう人が、ザッカーバーグの名前が出てこない?会ってましたよねえ。それに大学時代に「テニス部長だった」ということですが、部長って言い方されましたっけ?

(引用)「楽天で一万点取ってるんだって」(ここまで)
これってスーパーポイントのことなんでしょうか。

(引用)グーグルだとか、ヤフーだとか、こんなものは、いずれ、全部買収するつもりでいる。(ここまで)

大きく出ましたね。グーグルを買収したい、というのはわかります。でもヤフーを買収って…日本のでしょうか。まさかアメリカですか。メリッサ・メイヤーが行ったといっても、やっぱりオワコンイメージ強いですよね。あえてここでFBやツイッター、アマゾン、eBay, アリババやテンセントなどをあげずにヤフーを出すのは不思議です。

でも、読んでいくともっと驚きます。
あの三木谷浩史の過去世は、豊臣秀吉だった」!!
そうだったんですか!


(引用)「もう、女性なんか、結婚しなくてもいい。男性も、結婚しなくてもいい。「楽天の結婚ボタン」を押せば、「擬似妻」とか「擬似夫」とかが出てきて、ちゃんと愛し合えるような世界を作りますから、わたしは。(ここまで)

そうだったんですか!だから、オーネットを子会社化されたんですね。オーネットのビジネスモデルを今後その方向へ作り変えていくんですね。

(引用)「私が神だ、って言ってるじゃないの」(ここまで)

そうなんですか…神道であれば八百万の神がいるわけなので、まあいいんでしょう。毎年正月に愛宕神社にいらっしゃってるわけですが神どうしの対談でしょうか?


などと、守護霊さんは少し現状を把握しきれていないところがあるようですね。
でも、守護霊さんと本人がかならずしも意見が一致してなくてもいいらしいです。

(引用)綾織(幸福の科学理事兼「ザ・リバティ」編集長)「そのヘんは、地上のご本人にも、もしかしたら伝わっていないところかもしれませんので、今、おっしゃっていただけると伝わるかと思います。」

その手があったか!守護霊と地上の本人とは必ずしもしっかりしたコミュニケーションが取れているわけではないんですね。
それなら、流通という単語が出てこないとか、いろんなことがある程度説明つくかもしれません。


さすがに理論武装が(ある程度)しっかりされているように見える。
というわけで、もしこの守護霊が、三木谷さんの言うことと違うことを言う場合には、それはしっかりしたコミュニケーションンがとれていないという説明を受けるだけですね。

というわけで、幸福の科学出版から出たこの本、ネタにはなるが、楽天研究とかIT市場の成長について語らうのはこちらではないほうがいいはずだ。

いずれにせよ、それなりに楽しめたのは事実であった。
ぜひ続きも読みたいものです。できれば、もっと三木谷さんの体調がいいときに。


「意識の高い学生」が就職後に辞めるのが流行っているらしい件

「意識の高い学生」が就職後に数年で辞め、それを公言するのが流行しているらしい。


「意識の高い学生」のうち、すぐ辞める人の多くは単純に「自意識の(無駄に)高い社会人」ではないだろう
か。

会社の立場で考えてみる。
学生を雇用するということは、トラックレコードが(一部を除き)無い相手への賭けだ。
社会人としてのイロハを教え、仕事のやり方を教え、ビジネス知識を教える。
研修プログラムを組むこともあるだろう。
それなりにリソースを費やしているわけだ。

さて、これら意識の高い学生が、数年で辞めた場合。
会社として元は取れるか? 普通は取れない。
それどころか、給料分働いているかだって疑わしい。


意識の高い若者による、業務改善の提案、結構。
コーディングしたいのにできないでIT土方にしかなれないので失望?
それも結構。
花形部署で働く?それも素晴らしい。
…で?

会社が自分にしてくれたことが自分の期待と違うから辞める。
その一方、自分が会社にどこまで貢献したのだろうか?
会社の期待には応えているのだろうか?

それこそ、自分の働きで会社にものすごい収益貢献をしたのに、社歴が浅いからという理由だけで
ボーナスも給料も全然出ないからあほらしくて辞める、というのならわかる。
それなら自分で会社やって儲けるぞ、と起業してほしい。

もし、求められることを期待どおりにこなし、それに加えて各種の素晴らしい業績を上げ、組織の誰からも必要とされていたのに辞める、というのであればそれはそれ。

だが「意識の高い」人は単純に「自意識の高い」人であるだけかもしれない。
提案が通らないのも実は他に理由があるかもしれない。
クオリティの低い業務(モチベーションが上がらなければ特にそうなるが)で周りから評価されないとか、尊大な態度で浮いているとか、自己評価だけが高く、実績も無いのに会社批判を繰り返すとか。

引き止められたのにそれを振りきって辞めるというのは快感かもしれない。
だが何故引き止められるのか?

組織に必要だ、と思われているからかもしれない。
だが、企業が「まだ投資の元を取らないうちに逃げるとは給料ドロボー!」と思って引き止めたり、単純に、部下が辞めると上司の評価が下がるという理由だけで引き止められているのかも。

就職先で自分を高めたいという気持ちはわかる。「意識の高い」学生生活の延長での考えだから。
その一方、給料もらう身分で、会社にちゃんと貢献できましたか?

学生時代は金を払って学ぶんだからどんどん自分を高めてほしい。
だが、給料もらう以上、給料分の働き、本来であれば「給料プラス福利厚生プラス各種研修コスト」分くらいをちゃんと稼ぐ、あるいは結果を出すってことのほうがより大事だろう。
少なくとも、終身雇用を前提として大量採用している有名会社に入社する限りにおいては。

別に、辞めることそのものを否定はしない。相性が悪いなら、見切りも大事だ。
だが、いろいろ公言したいなら、少なくとも、会社の期待を上回るパフォーマンスを上げた人だけにしてほしいと思う。


なんか、年寄りの繰り言みたいになってしまった。
アメリカなんか、数年で転職するし、その時やったことをレジュメでは針小棒大に書いていく。日本もそれに近くなってきただけなのかもしれないな。

Kindleのライブラリープログラムのインセンティブ

キンドルで電子出版している人むけのニュースレターの記事より。
詳細にコメントしきれないのでとりあえずアップ。
あとで考える。


$200,000 Bonus Added to January KDP Select Fund - Now $700,000!

The Kindle Owners’ Lending Library (KOLL) is off to a great start - customers borrowed 295,000 KDP Select titles in December alone, and with the $500,000 December fund, you have earned $1.70 per borrow. It gets better - because of the popularity of KOLL, fueled by seasonal use of new Kindles, and your strong engagement in KDP Select to date, we are adding a $200,000 bonus to the January fund, raising the total from $500,000 to $700,000!

So if you’re already enrolled in KDP Select, you received an average of 26% more money in December for your KDP-Select enrolled titles on top of your royalties from paid sales for these. Also, our early results show that paid sales of enrolled titlesare growing even faster than other KDP titles.

“KDP Select appears to be earning authors more money in two ways. We knew customers would love having KDP Select titles in the Kindle Owners’ Lending Library. But we’ve been surprised by how much paid sales of those same titles increased, even relative to the rest of KDP,” said Russ Grandinetti, Vice President of Kindle Content. “Due to this early success and a seasonally strong January, we’re adding a $200,000 bonus to January’s KDP Select fund, growing this month’s total pool to $700,000.”

Check out how you did by looking at your newly updated Prior Month’s Royalties Report for December sales here. For more information about KOLL data in your report please click here.

If you’re not a KDP Select enrolled author or publisher, KDP Select is a new option dedicated to KDP authors and publishers worldwide, featuring a monthly fund (now $700,000 in January 2012 and at least $6 million in total for 2012), giving you a new way to earn royalties, reach a broader audience, and use a new set of promotional tools.


Here’s how it works: When you make any of your titles exclusive to the Kindle Store for at least 90 days, those with US rights will automatically be included in KOLL and can earn a share of a monthly fund. You’ll also have access to a new set of promotional tools, starting with the option to promote your KDP Select-enrolled titles for FREE for up to 5 days every 90 days. KDP Select is available for titles participating in both the 70% and 35% royalty programs. You can immediately enroll books in KDP Select by visiting the KDP website. For more information about KDP Select, please click here. For more information about KOLL, please click here.

どうも自分は理解力が足らない。

岩崎夏海氏のエントリ
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111017/1318836288?_ts=1319086564

最後に、ぼくが今、K氏に伝えることがあるとすれば、それは「今からでも遅くないから、まずはぼくに心から謝罪してください」ということです。そのうえで、これまでの非礼や無礼の数々を真摯に反省し、ぼくの本を公式ページで大々的に宣伝することによって、ぼくの本の売上げや、それを待ち望んでいる読者やユーザーの顧客満足に、貢献して頂ければと思います。

どうしてもこれが理解できない。
ネタではなく本気らしいのだが。

まさかベストセラー作家という優越的な地位を濫用して無償による宣伝を強要しているということはないと思うのだが。

ご自分はあちこちに礼を尽くして、その結果みんなのチームプレイで本が売れたということに真摯に感謝していらっしゃる…のだろうか? (たぶんそのとおりだろう。)

そして、はてなで宣伝しなくても、待ち望んでいる読者やユーザーは、待ち望む限りはどこかでその本を購入するのではないだろうか。

さらに… いやもうやめよう。

読解力のある人に解説を頼みたい。