「百式」音楽会議に出席

かの有名サイト「百式」の音楽会議3、に出席した。
百式」の Idea * Idea には一度、このサイトから応募したことがある。

今回の内容は、YAMAHAがスポンサーについた、音に関するものだった。
内容としては、かの「初音ミク」を作り出したテクノロジーボーカロイドの話と、今後のその応用についてだ。
YAMAHAのかたが、ボーカロイドの歴史や、そのコンセプトなどについて説明し、ミクや鏡音リン・レンなどをつかったデモンストレーションを行った。
ボーカロイドの弱点、というのがいきなり出てきてびっくり。
要するに対応できない、という3点だ。
それが…
Mac版、読み上げソフトとの連携、それから自分の声でライブラリを作ることだ。

だが、それで…
「創ってみた」というのがマック版の代わり。
なんと、オンライン・ボーカロイドだという。

つまり、ボーカロイドをASP展開するような感じで、Macユーザでも使えるようにするというわけだ。
これが可能になると、ボーカロイドを買わなくても(をいをい)使えることになる。
実際は収益モデルをどうするか、というところでやり方があると思うのだが。

そしてもう一つ、直前まで作っていたというサイトのデモも行った。
それが「オートボコーダーボックス」だ。 SEO対策のためにも、しっかり書いてくれということだった(笑)。
こちらは、自分の声を録音したら、それをハーモニーにしてくれる、というものだ。

実は「百式」音楽会議の参加要件のなかに、音を使った新サービスを書く、というのがお題として出されていた。
私は、自作の曲を歌ったら、自動的にバックコーラスをつけてくれて、それにフルオーケストラやブラスバンドなどの伴奏をつけてくれるサービス、というのを出してみた。
このオートボコーダーボックスは、それに近いものではある。
こういうサービスがどんどん出てくるといいな、とつくづく思う。

そして、それらを支えるのが「Data Portability」ということになる。
人間一人の創造力には限界があるかもしれない。才能は異なるからだ。
だが、それぞれの強みを持ち寄ることにより、それを一つの素晴らしい作品に仕上げていくことが可能になる。

ある人は作詞。ある人は作曲。ある人は楽器の演奏。ある人はいろいろな楽器のアレンジとミキシング。
ある人はそれに動画をつける…

才能の持ち寄りで、新たなアートが出来上がることになる。
現在のニコ動で、すでにそういうものができつつあるわけだ。

これをビジネスとして成立させていくには、どうしたらいいのか。
人々が自分たちで楽しみ、他人にも楽しませながら、それをビジネスベースで成立させる。
大きな課題であり、実はいま、個人的に一番取り組みたい命題でもある。
ビジネスベースにすることにより、可能になることがたくさんあるからだ。
人々の善意、ボランティアだけでできることと、商業ベースにすることでできること、には差異があるはずだ。
もちろん商業にしたとたん、自分の楽しみではなく「お仕事」になってしまう可能性はある。
それは避けたい。
あくまで参加者が趣味的に楽しみつつ、それを担う担い手が商業的に成功できるような仕掛けを作りたい。
それによって、世界が少しだけでも今より幸せになれるような気がするからだ。