もうからなければ仕事をしてはいけないのか?

会社の基準としては、当然のことだが、「その事業は儲かるのか?」ということを考えることになる。
儲からない場合には、先行投資、広告、小規模で影響がない、などの理由がつかないと進められないし、永続はしない。

じゃあ、ある程度の売り上げが立って、損をしなければいいのか? 
ここも難しい。たとえば10人の従業員がいて、ある商品を扱い、売上が1億円、仕入や人件費などいろいろ入れてちょうどコストが1億円だったとした場合、会社としてはそのビジネスを続けるべきだろうか?  
もし社員がその業務を楽しくやっているならよくて、嫌々やっているのならやめる、という考えが一つある。

だが、それだけではない。
儲かってもいないけど損もしていないというビジネスに人と金を張り付けるのは、会社としては無駄だと言える。
損してないとしても、それだけのリソースをつぎ込めば他のことができる、という機会損失は発生しているわけだ。


…ただ、それだけを判断基準にするのは、さびしいことだ。
西洋風の資本の論理ではあるのだが、それだけではつまらない。
「楽しく仕事をしているかどうか?」というのが一つのファクターであってほしい。

仕事は苦痛だが、乗り越えたら充実感が出て楽しい、というSM的体育会的発想の人もいるだろう。
だがそれはほんの一部でしかない。