グレーとブラック 翻訳の難しさ

TechCrunchにこんな記述が。

http://jp.techcrunch.com/archives/20090623make-money-on-your-iphone-3g/

Joel Johnsonがいうには、今やiPhone 3Gもかつてのマックのようになったという。使い古した16GB 3Gモデルが300ドルで売れたのだ。

(中略)
同じモデルの新品が、AT&Tでは2年契約で99ドル(3GSなら200ドル)で買えるのだから。

この話の一番興味深い点は、このiPhone 3GAT&Tの桎梏(しっこく)を逃れて、ブラックマーケットで自由を得たということだ。

原文をあたってみよう。

(前略)
Most interestingly this wrests an iPhone 3G from AT&T’s vicious claws, resulting in a grey market iPhone that lives free in the wild.

グレーとブラック。
たぶん翻訳者はある程度確信犯としてこの言葉を使ったのではないか。
「桎梏(しっこく)を逃れて」などという単語を使うところからみても。

私は金融出身だからグレーマーケットという単語になじみはあるのだが
翻訳者はそうでないのかもしれない。

ただ、ブラックマーケット、ではイリーガル
グレーマーケットではアンオフィシャル

というニュアンスを考えると、やはりブラックマーケット、という単語はいきすぎではないかと思える。

翻訳は難しい。